No.16

バレエ「ドラゴンクエスト」を観た #観劇


8月11日にバレエ「ドラゴンクエスト」 を観に行った!
バレエを初めて観るため、セリフがないから話がわからなかったらどうしよう…と少し不安だったけど、
セリフ以外の身体表現や音楽演出等でなんとなく流れがわかったので、スゴい!面白い!と思いました。
ストリートプレイだと立ち止まって会話するシーンが頻繁にあるけど、セリフがないからそういった場面はあまりなく、逆に常に動きがあったり、
リズムに合わせた足音が大きく聞こえたりして、また違った魅力があるなぁ…と。

生オーケストラとっても豪華!戦闘シーンで、曲のリズムに合わせてアクションをするのとかちょ〜よかったな。
楽曲は基本的にゲームの曲がそのまま使われていて、もちろん原曲を知らなくても楽しめるけど、元のゲームの方でどういった場面で使われてるのか知ってるとより楽しめるだろうな〜と感じた。
1のフィールドマップの曲が少し物悲しくて大好きなので、生オケで聞けたのとても嬉しかった!白の勇者がひとり森の中をさまようシーンで使われてるのもいいよね…。

ストーリーについては、概念のドラクエの集大成という印象だった。シリーズ全部やってるわけじゃないんですけど、あ〜なんかドラクエっぽいな!という感じの集合体というか。
自らの出自を知って勇者として大成するのとかすごくぽいな〜とか。

舞台美術や衣装もすごく良かったな。特に、戦士の太ももにボリュームのあるボトムが、回転するとふわっと広がったシルエットになるのがすごく好きでした。
オリジナルの顔みたいなモンスターも、やや気持ち悪いけど次第にちょっと愛嬌あるように見えてくるタイプというか…でもやっぱり気持ち悪かったな笑
パンフレットの裏面にあったシルエットすごく可愛かったので、Tシャツ出してほしかった!

個人的に、良いメディアミックスというのは原作の魅力をより引き出してくれるタイプのものだと思っていて、そういう意味でこのバレエ「ドラゴンクエスト」は本当に素晴らしい作品だと思った。
特にラストのお城に戻ってみんなでわ〜い!してるシーンを観ている時にそれを強く感じた。
ゲームの画面ごしに見る、エンディングで登場人物たちが平和になったことを喜んでいるシーンって、今目の前で見ている風景みたいな感じだったんだ!と急に現実味を帯びた気がするというか。

以前ワンピース歌舞伎を観に行った時にも感じたんだけど、漫画⇄アニメや漫画⇄実写化とかよりも、歌舞伎やバレエといったいわゆる伝統芸能系のコンテンツって、
変換するのが大変(コンテンツ同士の距離が遠い、あるいは前例がまだまだ少ない)こともあって、変換する際の相違工夫がそこかしこに見られて、新鮮で面白く感じるのかな〜と思ったりしました。

長文,感想